非公開求人情報を得る
非公開求人とは、転職や派遣を探す時に利用する求人情報の中で、サイトなどに公開されていない求人情報の事です。
サイトで簡単に見つけられる情報ではないので、求人サイトなどを見るだけでは、どんな企業からどんな職種の求人が来ているのか、調べる事は出来ません。非公開求人を知る為には、非公開求人情報を持っている転職エージェントや派遣会社に登録し、アドバイザーの面談を受ける必要があります。
非公開求人を扱っている転職エージェントや派遣会社は、多く存在します。殆どの所が、少なからず非公開求人情報を持っています。ですから、沢山の非公開求人情報を得たいと考えるならば、沢山の転職エージェントや派遣会社に登録し面談を受けるか、もしくは、非公開求人を多く持っている転職エージェントや派遣会社へ登録して、面談を受けるかのどちらかしかありません。なぜなら、非公開求人は、求人情報を提供する企業側と、それを受け取る転職エージェントや派遣会社の間でしか交わされない求人情報だからです。つまり、極秘情報という事になります。極秘だからこそ、アドバイザーとの面談によってしか、情報を手に入れられないものなのです。
しかし、アドバイザーとの面談によって、沢山の非公開求人情報を見られるという事でもありません。あくまでも、転職や仕事探しが目的の情報ですから、アドバイザーとの面談によって、アドバイザーがマッチングさせた非公開求人情報のみが、手に入る事になります。その中から、転職先や派遣先を決定していく事になるのです。
非公開求人にする理由
企業側が非公開求人として、求人情報を転職エージェントや派遣会社に提供するのは、公開する事で起こる問題を回避する為でもあります。
公開求人情報は、誰もが簡単に入手できる求人情報です。その為、応募要項によっては、求人数よりも遥かに多い人数が応募する可能性もあります。応募が多いと、その中からいい人材を見つけられるのではないかと、一見メリットがありそうにも思えますが、いい人材を見つけたという事は、そこに、落とされる応募者もいるという事になります。企業側は、落とした応募者に、断りの連絡をしなければなりません。指で数えられる程度の人数ならば、一人でも済む仕事です。しかし、何十人、何百人といれば、それだけ、連絡する側の人数も多くなくては困るのです。その人件費や労力を確保するのも大変なものとなります。それを避ける為に、企業側は、転職エージェントや派遣会社に、非公開にした求人情報を提供して、人数を絞っているのです。
また、企業側の方針などで、求人を公開しないという習慣もあります。会社自体が求人を公開するのを嫌う場合や、リストラ対象者がいる中で、公に求人出来ないという事情、求人広告を作る経費を削減するといった理由があります。こうした理由から、転職エージェントや派遣会社と提携を結び、非公開で人材を探す手筈をとっているのです。
非公開求人のメリット
非公開求人にするメリットは、そうした企業側の理由ばかりではありません。確実に人材を探すことが出来る事にあります。
非公開求人は、転職エージェントや派遣会社のアドバイザーが、依頼人との面談によって提供する求人情報です。依頼人が希望する業界や職種、あるいは、依頼人のスキルに合った業界や職種を見極めて、提供される情報です。つまり、アドバイザーによって、この人材ならこの企業にふさわしいと判断されたからこそ、紹介される求人情報となります。ですから、一般の入社試験のような履歴書や職務履歴といった書類審査、第一次面接といった段階を、アドバイザーが担っているという事になります。
企業にとって、この第一段階を転職エージェントや派遣会社に任せるという事は、メリットとなります。その分の時間を作らなくても良くなり、更には、企業が面接をする時には、保証が付いている様なものですから、人となりを見れば十分となります。
また、転職エージェントや派遣会社にとっても、採用人数を増やす確実な方法となり、メリットです。双方が良い結果を生む様に出来ているシステムと言えるのではないでしょうか。
非公開求人に強い転職・派遣会社
非公開求人に強い転職エージェントや派遣会社がどこかというのは、一概に言えません。非公開求人を多く持っているから強いという事でもありませんし、扱っている非公開求人が少なくても、採用実績があれば、強いとみなされるでしょう。しかしながら、非公開求人でも、公開求人でも、そこに転職や派遣を依頼しに行った人達が採用されるという事が、一番の目的となります。つまり、非公開求人を採用まで持っていくかというのが、強いか弱いかの判断になるのではないでしょうか。
非公開求人を採用まで持っていくという事は、アドバイザーのマッチングがしっかりしたものでなければなりません。依頼人の希望やスキルを見抜き、双方が納得して採用され、採用しなければ、非公開求人での採用がうまくいったとは言えません。つまり、アドバイザーの手腕が優れているかどうかも、非公開求人に強いかに関わってくると言えるのではないでしょうか。
また、企業側が安心して非公開求人を任せられるという事にも、非公開求人に強いかどうかの判断材料となるでしょう。企業側の信頼がなければ、非公開求人を得る事が出来ません。つまり、ある程度の非公開求人を持っている事も、その転職エージェントや派遣会社が、非公開求人に強いかどうかの目安になると考えられます。
評判の転職エージェントと派遣会社
アドバイザーによるカウンセリングがしっかりしていて、ある程度の非公開情報を持っている転職エージェントは、リクルートエージェント、DODA、転職×天職となっています。人材紹介会社や派遣会社では、typeの人材紹介、アデコなどがあります。
中でも、リクルートエージェントは、扱っている求人案件数が業界の中でもトップクラスで、非公開求人も、扱っている10万件の求人の8割を占めています。カウンセリングやアフターフォローにも定評があり、非公開求人に強い会社と言えるでしょう。
その他に、パソナキャリアやスタッフサービスなど、7割から9割の非公開求人を持っている会社がありますが、アドバイザーの良し悪しの差が激しい点から、利用者の評判は必ずしも良いとは言えないようです。